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Xen "84.000 Dharma Doors" ('98) EnchantのPaul Craddick(ds、b、g、key)を中心としたプロジェクトXen。EnchantからはTed Leonard(vo)、Douglas A.Ott(g)が参加。その他にBob Madsen Jr.(b;現在The World Machineを率いている)等が参加。自主レーベルFurious Skeleton盤。この時からHDCD仕様にしてあるのは凄い。ジャケットのアートワークもタイトルにより即した感じではある。そのタイトルは84000もの煩悩があるとされているチベット仏教からと思われる。楽曲は"Middle Ground"を除く全てがPaul Craddickによるもの。それ風の歌詞は殆どTed Leonardが手掛けている。特に"Find a Way"や"Red Letter Day"あたりは仏教色が濃いように思える。その反面"Existentialist"なんて曲が最後に収められていたりする。初めて聴いた時は、Enchantよりもずぅっとヘヴィーな音像に驚いた記憶がある。当時のグランジーなギター・サウンドやEnchantでは聴けないグルーヴが、このアルバムには息衝いている。この時点で、Enchantは2ndまでしか発表しておらず、後のEnchantの音像の変化はこのアルバムを聴いてから聴くのとでは大違い、という状態であった。そういった意味では重要なミッシングリンクを埋めるアルバムである。  



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M.E.



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