King's Gatherin' w/ or w/o



Various Artists

結構あちこちに出没してんだよなぁ、この人たち。

Bill & Ted's Bogus Journey ('91)ふー。そうなんだよな、これキアヌだったな…ワハハハ。誰にでも下積みってのはあるって事だ。ツアー中に録音されたテープを人力で空港から空港へと手渡されたという逸話を残すSlaughterの"Shout It Out"、Wingerの"Battle Stations"、KissのArgentのカバー"God Gave Rock and Roll to You II"(これが初出じゃなかったかな?)、Neverlandの"Drinking Again"、Richie Kotzenの"Richie Kotzen's Fever Dream"からの"Dream of a New Day"、Steve Vaiの"The Reaper"と"The Reaper Rap"、Faith No Moreの"The Perfect Crime"、Megadethの"Go to Hell"、Primusの"Tommy the Cat"(Tom Waits入り)、King's Xの"Junior's Gone Wild"、Love on Iceの"Showdown"の全12曲。このラインナップを見れば分かるように、映画同様、MTV時代を反映したもの。煌びやかなLAメタル全盛から少しずつシフトが動き始めているのも感じられる。どれか気になるバンドがあれば、要チェック。因みにWingerの"Battle Satation"の出来は良いよ。
In from the Storm ('95)Eddie Kramerが仕掛けたThe London Metropolitan Orchestraを据えたJimi Hendrixトリビュート盤。このオーケストラ・バージョンというのもJimi Hendrixのキャリアの次のステップとして既に用意されていたにも関わらず、それを為しえることもなくこの世を去ってしまった。そういった意味でも、Jimi Hendrixをよく知るEddie Kramerが用意したこの企画は必然性を持っているのだろう。但し例外が1曲。Sting(b、vo)、John McLaughlin(g)、Vinnie Colaiuta(ds)にDominic Miller(g)が参加した"The Wind Cries Mary"のみオケ無し。このトリオ(通称English Jam)のヤンチャぶりは知る人ぞ知るところだろう…。その他にもToots Thielemansのハーモニカとオケだけの"Little Wing"、今作の紅一点に選ばれたSass Jordan(良い選択ですねぇ)がビックなオケをバックに歌う"Spanish Castle Magic"、Steve VaiとHiram Bullockのギターサウンドの妙が新しい魅力を醸し出す"Drifting"、NYグルーヴの塊のような"Purple Haze"にはBuddy Miles(vo)、Bootsy Collins(vo、b、drum loops、effects)、Bernie Worrell(clavinet)、D.D.(g)、Michael Hill(g)、Steve Lukather(g solo)、Dennis Chambers(ds)という布陣。トリはBrian MayがいつものリズムセクションNeil MurrayとCozy Powellを従えて、盟友Michael Kamenのオーケストレーションで"One Rainy Wish"で締めくくる。こういった大物、有名所、曲者に混じってDoug Pinnickが冒頭の"...And the Gods Made Love"のヴォーカルと続く"Have You ever Been (to Electric Ladyland)"でBuddy Milesのリードと共にバックヴォーカルを担当。そして元Spin DoctorのEric Schenkman(g)、元Pearl JamのDave Abbruzzese(ds)、Noel Redding(b)を従えて"Burning of the Midnight Lamp"を披露している。喜び(joy)と愛(love)に溢れた好盤。らしいよね。
Carmine Appice's Guitar Zeus ('95)便宜上、ここに置いてしまう。Carmine Appice主導のプロジェクトGuitar Zeus。Carmine Appice(ds)、Kelly Keeling(vo、g、p、mellotron)、Tony Franklin(fretless b)というBlue Murderのメンバーにギター・プレイヤーが各曲にソロを入れる、という趣旨のもの。ゲストにBob DaisleyがElliot Eastonがソロを入れる"Time to Set Alarms"でベースを担当、Doug PinnickがYngiwe Malmsteenがソロを入れた"This Time Around"でヴォーカルを担当。Doug PinnickのグルーヴとYngwie Malmsteenのプレイの相性は悪くないのが意外。Ty Taborは"Killing Time"でTy Taborらしいソロを入れている。Slashがソロを入れたバラード曲"Where You Belong"の出来も良い。Brian Mayがソロを入れた"Nobody Knew"はハードエッジなBeatlesといった趣。楽曲は全てCarmine AppiceとKelly Keelingによるもの。兎に角、多彩が楽曲を用意し、多様なソリストに合わせているのも好感が持てるし、何よりも曲が良い。しかも、これだけの曲を歌いきったKelly Keelingの力量も評価されるべきだろう。これだけ多彩な曲があると、果たして癖のあるTony Franklinのベース・サウンドがどこまで合うか、というと、正直?ではあるけど、あのサウンドが好きな人には堪能出来るだろう。Blue Murderでの鬱憤を晴らすが如くの快作である。
Tribute to Van Halen 2000 ('99)David Lee Roth時代に焦点を絞ったトリビュート盤。まず"(Oh) Pretty Woman"を弾いたAlbert Leeは多少毛色が違うかもしれないが、それ以外のDweezil Zappa、Doug Aldrich、Reb Beach、Yngwie Malmsteen、George Lynch、Bruce Kulick、Jake E.Lee、Brad Gills、Blues Saraceno、Mitch Perryと全てのギタリストがどれだけこのEdward Van Halenというギタリストに影響を受け、愛しているのかよく判るトリビュート盤である。あのサウンド、タメ、間、と見事に再現している。ヴォーカル陣もコーラスを含め、あの音空間が蘇るのに驚く。まさかのDoug Pinnickの"Light Up the Sky"までそれっぽく聴こえるから不思議だ。Mitch Perryの"Little Guitars"のオープニングのアコースティック・ギターの再現に微笑ましささえ覚える。ここにはオリジナリティなるものなんて、全くない。それで良い。溢れんばかりの愛情と敬意がここにはある。これも一つのトリビュート盤のあるべき姿だろう。
An All Star Lineup Performing the Songs of Pink Floyd ('02)Doug PinnickがPink Floydナンバー随一グルーヴィーなナンバーと個人的に思っている”Welcome to the Machine”にヴォーカルで参加。レゲエっぽいリズム(Bob Kulickのリズムギター)を持ちつつも、Gary Hoeyのギターでヘヴィーな世界を作り上げている。Doug Pinnickのヴォーカルはメインでは高めのヴォーカルで通しており、一聴するとちょっと判りにくいところがあるものの、バックはそれとはっきりと判る。その他に完全に世界を自分のものにしてしまっているSteve Lukather(g、vo)の”Shine on You Crazy Diamond”。意外にも癖のあるMarco Mendozaのベースが違和感がないのに驚く。Tommy Shaw(vo)の”Money”にはRitchie Kotzen(g)、Tony Levin(b)、Mike Baird(ds)、Edgar Winter(sax)でもヴォーカルの健闘に驚く。演奏陣の安定感も良い。仕掛け人の一人であるBilly Sherwood(vo、g)がChris Squire(b、vo)とAlan White(ds)というYesリズム隊と”Comfortably Numb”にはJordan Berliant(Yesのマネージャーさん?)のアコースティック・ギターを足して捻りを加えている。Jeff Scotto Sotoの歌う”Us and Them”も意外にも暑苦しくない(失礼!)。Dweezil Zappa(g)とTony Franklin(b)が参加した”Run like Hell”は矢張り何か変。本当に上手くまとめているんだけど、どうしても、「まんまでは終われない」個性が邪魔をした、って感じ。Glenn Hughesの”Young Lust”はちょっとやり過ぎな感も残るけど、これはこれ、でしょう。トリビュート盤の中では出来は悪くないと思える。
Influences & Connections Volume One: Mr.Big ('03)プロデュースがPat ReganにBilly SheehanにPat TorpeyというMr.Bigのリズム隊。Pat Torpeyは全てのトラックでドラムも。Billy SheehanはPaul Rodgersを迎えた"Mr.Big"でベース、"Addicted to That Rush"でヴォーカルとギターソロを入れる。更にここにRichie Kotzenも"Mr.Big"(g)、"Wild World"(acc.g.solo)、"Addicted to That Rush"(g)、"To be with You"(vo)で参加。つまり政治的な臭いもプンプンする作品でもある。"Take Cover"でDoug Pinnick(vo)とTy Tabor(g.solo)で参加。癖のあるヴォーカリストなので、賛否が分かれるところかもしれない。個人的には名曲なだけにオリジナルに軍配があがる。この作品で個人的に収穫だったのは、"Price You Gotta Pay"と"Promise Her the Moon"の"Bump Ahead"からの曲。オリジナルのサウンドが散々なだけに、まともなサウンドで聴けるのは嬉しい。また、この2曲はGlenn HughesとAnn Wilsonという普通の作品を更に良くしてしまうだけの力量を持っているヴォーカリストが参加しているため安心して聴ける。Teddy Andreadis(harmonica)が参加した"Addicted to That Rush"や"Shine"も良い出来だとは思う。




King's X

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