Various Artists

Various Artists

Encore, Legends & Paradox a Tribute to the Music of ELP('99)Magna Cartaが仕掛けたトリビュートシリーズの1枚、Emerson Lake & Palmer編。キーボーダーの復権を掲げたMagna Cartaにしては、ちょっと遅いリリースにも感じる。キメのサウンド、プレイはしっかりと残しつつ、各プレイヤーがその中で上手い具合にそれなりのカラーを忍ばせている印象を受ける。MagellanのTrent Gardner(key、vo)やRobert Berry(b、g、vo)といった同シリーズの請負人を中心に製作されている。やはり注目するべきは名立たるキーボード・プレイヤー達でJordan Rudess(Dream Theater)、Igor Khoroshev(Yes)、Matt Guillory(Dali's Dilemma)、Erik Norlander(Rocket Scientist)、Mark Robertson(Cairo)、Derek Sherinian等が参加。その中で特に面白かったのがJethro TullのMartin Barre(g)とDoane Perry(ds)が参加した"A Time and a Place"。ヴォーカルにJames LaBrie(Dream Theater)、オルガンソロにJohn Novello(Niacin)にTrent、Wayne Gardner兄弟というラインナップによるもの。James LaBrieの力強いハイトーン・ヴォーカルに縦横無尽に駆け回るMartin Barreのギターが印象的で作品の印象をガラリと変えている。John Novelloのソロもグルーヴがあって良い。その他にもJerry Goodman(vln)が参加した"Hoedown"はハマリ過ぎ。日本では「オクラホマミキサー」(原題は"Turkey in the Straw"/"Zip Coon"等と呼ばれている)で知られるフォーク・ダンス曲が挿入されたパートのJordan Rudessとの超絶インタープレイは正に聴きもの。その他にもGlenn Hughesが歌う"Knife Edge"やJohn Wettonが歌う"The Sheriff"などが用意されている。


Top



inserted by FC2 system