Hakan Almkvist / Ensemble Nimbus, In the Labyrinth, Orient Squeezers





Hakan Almkvist



Ensemble Nimbus

Key Figures ('94)Hakan Almkvist(g、b)、Lars Erik Bjork(clarinet)、Hasse Bruniusson(ele.dr)、Stefan Carlsson(key)、Kirk Chilton(violin)による1st。冒頭の名曲"Slaget・The Battle"からグイグイと引っ張られる。シンフォニックな音を大事にしつつ、安易な即興に逃げず、作曲勝負で、という気概が感じられるオープニング曲。全体的にユーモア担当はクラリネットのLars Erik Bjorkかもしれない。Hakan Almkvistの弦は時に切れ味鋭く、時に深い。"Rabalder・The Commotion"のようなユーモア溢れる楽しい曲のほうが「らしい」のも確か(どこか、Roine Stoltのギターとかに似ているんだよね…特に後半)。作曲はHakan Almkvistによるもの。プロデュースはHakan AlmkvistとHasse Bruniusson。ミキシングをRoine Stoltが担当している。個人的名作。
Scapegoat ('98)Hakan Almkvist(g、b、key等)、Lars Bjork(clarinet)、Hasse Bruniusson(ds)、Kirk Chilton(viola、violin、voice)によるバンドの2nd。こういうのって、どう表現するんでしょうね?シリアスであり、ユーモラス(というか、ファニーと言う方が似つかわしい気も)で、ケオティックな部分もあるし、ドラマティックでハードな演奏も聴ける…。アジテーションのようなボーカルが入る曲も。Tomas Bodinが"Empty Charis"で作曲陣に名を連ね、key奏者としてゲスト参加している。こうして列記してみても、多彩な音楽性が伺われるが、きちんとアルバムとして成立しているのは流石。その他にStomu Imazawa(b 間違っていたら、本当に申し訳ないのですが…もしかしてベースニンジャ?)、Stefan Karlsson(key)が1曲づつゲスト参加。
Garmonbozia ('00)ジャケットに使われているアートワークからも判るように、この作品は本来、前作"Scapegoat"が2枚組を予定していたものが、様々な理由から1枚物に変更され、今作はその2枚目に相当する作品らしい。メンバーは前作と同様。ゲストにStefan Carlsson(どちらが本当のスペルなんでしょうね?)とTomas Bodinがクレジットされている。オープニングの"Three Stories from the Blue Cage"は11分強あり、Robert Frippを思い起こさせるギターが被さったSamlaと言ったところだろうか?リズムセクションの切れ味も素晴らしい。残りの楽曲は殆ど小曲で占められているが、中途半端な感じはなく、飽きさせない。全14曲。


In the Labyrinth

The Garden of Mysteries ('96)マルチミュージシャンPeter LindhalとMikael W Gejelを主軸にUlf Hansson(darbouka)、Karin Langhard-Gejel(flute、djembe、congas等)で構成された1st。93年から96年の間に録りためたものが、このデビュー盤となった。その音楽性は東洋や中近東辺りの民族音楽に影響を受けたもの、と言えるだろう。多彩なパーカッション、フルート等に代表される笛類、優しいアコースティック・ギターなどの弦楽器類が織り成すサウンドはノスタルジックで心の奥底に響くサウンドを持つ。所々でメロトロンが入るんだけど、やはり、相性が良いですね。Peter LindahlやMikael W Gajelがチャントやスキャットを入れた曲もある。またゲストにStefan Ottmanが"Ali Hansan"で朗唱を入れたり、Helena Jacobssenは即興ヴォーカル等で参加。Helena Selanderはエンジェリック・ヴォイスとクレジットされているように美しい声を"Monsoon"で披露している。
Walking on the Clouds ('99)Peter Lindahl(flute、mellotron、g、viola、zither、saz、shehnai、b、perc、vo等)とHakan Almkvist(sitar、tabla、g等)が中心となるグループ。使用楽器を見て判るように、インドを中心に地中海、中東音楽+北欧トラッドにサイケ感やプログレ色を加味した感じの音に仕上がっている。全11曲中4曲がPeter Landahlがヴォーカルを取っている。所々、懐かしさを覚える、聴いた事のあるような馴染みのあるメロディーが出てくるのはトラッド、フォークロアが基盤にあるからだろうか?Kirk Chilton(violiln)、Ismet Demirhan(woodwinds)、Sven Lindahl(cornett)、Micke Lovroth(violin)、Fereidoun Nadimi(darbouka、recitation)、Miriam Oldenburg(accordion)、Stefan Ottman(recitation)が参加。
Dryad ('02)Dryadとはギリシャ神話に出てくる樹木の妖精らしい。愛らしいジャケット(アートワークの絵はPeter Lindahlによるもの)、そして曲名から見ると、ちょっとファンタジックなコンセプト・アルバムっぽくも見える。11曲中、4曲ヴォーカルナンバーを揃えているのは前作と同様なのだが、コーラスなどが充実しているせいだろうか?今までよりも、よりヴォーカルの焦点が定まっているようだ。コンセプトが明確に存在しているから、かもしれない。同様に楽曲も流れがしっかりとあり、アコースティックな響きを主に緩急付けた作りが聞き手をグイグイと引っ張って行く。"Trident"はHakan Almkvistによる楽曲。それ以外は"Nargal"がPeter LindhalとStefan Ottman、そして"Night of the Baskerville Killer"がPeter Lindahlと弟のNiklasによるもの。エンディングを飾る"Farewell Little Brother"はそのまま弟へ宛てたインスト・ナンバーとなっている。今までと同様にPeter LindahlとHakan Almkvistがマルチミュージシャンぶりを発揮し、そこにゲストを迎える形を取っている。Fereidoun Nadimi(darbouka、daf)、Helena Salender(vo)、Micke Lovroth(violin)、Ismet Demirhan(mei、zurna)、Stefan Ottman(recitation)。


Tween Deck 2

Tween Deck 2 "Tween Deck 2" ('99)Hakan Almkvist(g、b、key、voice、loop、radio、fx)とLars Bjork(altered clarinet、perc.、voice、loop、fx)によるデュオ作。全体的にスペーシーなソニック音が飛び交うサウンドスケープタイプの作品。但し、Robert Frippが目指すような癒し的な方向性ではなく、もっとサイケデリックな感性に支配されている。宇宙で耳を澄ましていたら、本当にこんな音が聞こえてきそうだ。楽曲はHakan Almkvistが96年から99年までの間に書き溜めたもの。全14曲。62分の作品。プロデュースもHakan Almkvistによる。


Orient Squeezers

Sadhu ('99)The Flower Kingsの"Stardust We Are"にシタール奏者としてゲスト参加したHakan Almkvistのソロプロジェクト1st。全13曲、1時間強の作品。演奏、レコーディング、プロデュース全てHakan Almkvist一人で行っている。演奏楽器もシタールを始め、タブラ、タンプーラ(シタールに似た弦楽器)、チター(板状ハープ)等インド音楽に欠かせない楽器郡を一人でこなしている。サンプリングされたボーカル等も聞こえるが、基本的にインストで占められている。他にテープ、ループ等も使用されている。音楽的に基本路線はインド音楽の概観に外れることなく纏められているが、ギター中心の楽曲では、そこに収まりきらない方向性を持たせているのも特徴かもしれない。
Nagas ('00)という訳で、聴いてみました。2nd。人混みの喧噪の中にいるようなSEからシンフォニックな響きの上にインド楽器が乗っかっている感じ。前作よりも更にキーボード等の役割が多く、インドシンフォ(?)のような様相を呈している。"Snake Dance"でLars Bjork(clarinet)、Hasse Bruniusson(rhythmloop、sound efffects)が参加。クレジットによると、即興的に曲を纏めたようだ。全体的に激しさを増したパーカッション類がトライバル感を醸し出し、多彩なリズムとエスニックなメロディーにシンフォニックなサウンドが覆い被さる感じがする。
Nubia ('01)Ensemble NimbusやTween Deck2のバンド仲間Lars Bjork(clarinet等)を2曲で迎えた3rd。Hakan Almkvistの使用楽器は変わらず。1st同様、作曲、演奏、プロデュースの殆どを一人で手掛けている。このアルバムでは根底にある背景は伝統的なインド音楽なのだが、サウンドやメロディーから、インド音楽を背景にした冒険が聞こえる。2ndは未聴のため、どのような変遷を辿ったのか不明だが、2曲目"Mouslak"のようにインドmeets北欧トラッド(舞踏音楽っぽい感じ)的な部分も。また多くのサンプルを使い、サイケっぽいテイストがフィーチャーされている。楽曲の多彩さ、弾け具合なら、断然、この3rdでしょうね。アルバムを聴いた後、ヤバイ昂揚感がある…。マスタリングはHasse Bruniussonが携わっている。




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