TransAtlantic





TransAtlantic

Stolt Morse Portnoy Trewavas ('00)通称"SMPTe"。Dream TheaterのMike Portnoyのアイディアによって組閣されたProg Project。Roine Stolt、Neal Morse(元Spock's Beard)、Pete Trewavas(Marillion)という才能が集結した結果、出来上がった作品。正しく、この4人でなければ出来上がらなかった作品だろう。Neal Morse主導による楽曲3つとRoine Stoltによる楽曲が1つ。最後はProcol Harumの"In Held ('Twas) in I"("Shine on Brightly"68年作に収録)と来た。プログレというフォーマットの上に中期Beatles的なメロディー、ジャズロック的なアプローチ絡めたインタープレイ。楽曲が長い分、飽きさせない展開をこれでもかと盛込んだ秀作。冒頭の大作"All of the Above"ではテーマから様々な表情を発展させていく様は圧巻である。これはひとつのミュージカル・ジャーニーとでも呼べる作品でしょう。また各プレイヤーが各々のグループでは見せないようなミュージシャンシップを発揮しているのも興味深い。Roine Stoltのギターサウンドはよりジャジーな雰囲気を持ち、Pete Trewavasのプレイはグルーヴを増し、Mike Portnoyはよりスペースのあるドラミングを努めている。Neal Morseはいつも通りかな…?。欧州限定盤にはボーナスディスク付き。Beatlesナンバー等のスタジオジャム(音合わせかな?)やビデオが入っている。Spock's Beard、Marillion、Dream Theater、The Flower Kingsファンは聞き逃すべきではない作品ですよ。
Bridge Across the Forever ('01)一発限りのプロジェクトと思われたT.A.だが、各々のスケジュールの合間を縫って、何と2ndを発表。大曲3曲に小曲(タイトルトラック)1曲という構成。何度か浮かんでは去って行く主題やセグエ。オープニングのストリングスから各曲がクロスオーバーし、新しい展開から別の表情を見せてくれる秀作。ある種、トータルアルバム、と呼べるだろう。全体的な方向性としては、前作の"All of the Above"を更にスマートに洗練された感じで纏め上げられている感じがする。欧州限定盤にはPink Floydの"Shine on You Crazy Diamond"のカバーの他、Beatlesの"And I Love Her"、深紫の"Smoke on the Water"(担当楽器を持ち替えて遊んでいるバージョン)やRoine Stoltのデモ等が収められている。
Archive Series: SMPT:e As Mixed by Roine Stolt 1999 ('03)アーカイブ・シリーズと銘打ってあるように、蔵出し音源である。"SMPTe"発表前の段階で、このオリジナルとは別に既にR.Stoltによるミックス音源がある事はファンの間では有名だった。そのRoine Stoltミックスが03年になってSpock's Bearsの自主レーベルRadiantから発表された。これが、単なる別ミックスだと思ったら、ちょっと勿体ない。ドラムを抑える事で、低音がはっきりと打ち出され、アコギ等の表情も細かいニュアンスまで伝わるようなミックスに仕上がっている。ドラムが抑えられた事によって、派手さは多少は減少するのは仕方のない所でしょう。所々、オリジナルバージョンにはない音が入っている所が聴こえるのは、Roine Stoltによるオーバーダブかもしくはドラム音によって隠されていた音なんだろう。TransAtlanticファンはこれによって、ちょっと違う"SMPT:e"を発見出来る事でしょう。最終的な好みは人各々に委ねられるでしょうが、まずは聴いてみてみるのも一興だと思います。
The Whirlwind ('09)8年ぶりとなるTransAtlanticの3rdアルバム。本編となる"The Whirlwind"は12のパートを持つ77分もの曲。冗長なオープニング"Overture / Whirlwind"から印象的なテーマ部へと。ジャジーなインタープレイをたっぷりと聴かせる"On the Prowl"、The Flower Kingsのエッセンスをたっぷりと詰め込んだ"A Man can Feel"からキャッチーな"Out of the Night"への流れが前半のハイライトだろうか。後半のPete Trewavasのヴォーカルも良い。スペーシーな"Evermore"はTransAtlaticとしては新機軸だろうか?ここから後半部が始まると考えても良いだろう。そしてテーマ部が再び出てくる"Set Us Free"、ストリングスを使ったダークなパートからBeatles的なメロディーが出てくる"Lay down Your Life"、再びRoine Stoltらしいユーモアを持つインスト・パート"Pieces of Heaven"から大団円を迎える"Dancing with Enternal Glory / Whirlwind (reprise)"で本編は構成されている。全編に渡って聴けるPete Trewavasの硬質なベース・サウンドはMarillionでは聴けないだけに特に印象的。意外とRoine Stoltのヴォーカル・パートが多く、Mike Portnoy、Pete Trewavasもコーラスやリードを聴かせるパートも用意されている。ボーナス・ディスクにはRoine Stolt作のRoine Stoltらしいユーモアを持った、ちょっと(アコースティック)ブルーズな趣を持つ"Spinning"と"Lenny Johnson"、Neal Morse作の"For Such a Hand"、Pete Trewavas作のBeatles的な"Lending a Hand"といったストレートでポップな曲が収録されている。カヴァーはGenesisの"The Return of the Giant Hogweed"、Mike Portnoyがリードを取るProcol Harumの"A Salty Dog"、メドレー形式にしたAmerica / Beatlesの"I Need You"ではRoine Stoltのギターの遊び心が満載(Day Tripperが聴こえる)。そしてSantanaの"Soul Sacrifice"。最後にトラックリストにない隠しトラックにバンジョーを使った古めかしい牧歌的な曲が入っている。




Neal Morse

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The Transatlantic Demos ('03)Radiantから発売されたNeal MorseのTransAtlanticセッション用のデモ音源のCD。1 Hanging in the Balance(18:01)2 Working on Mystery Train(on a Bus)(1:46)3 We All Need Some Light(5:23)4 Dance with the Devil(9:01)5 Working on Piano Solo in 'All of the Above'(4:48)6 Bridge Across Forever(4:46)7 Full Moon Rising(22:34)という内容。1は、"Stranger in Your Soul"のデモ。2の"on a Bus"ってのが気になったけど、ツアーバスでしょうねぇ。普通のバスにギター持ち込んで、吹き込む人はいくらなんでもいないと思う。4は"Duel with the Devil"のデモ。"SMPTe"でもデモを提供したけど、その時は残らなかったのが、"Bridge Across Forever"セッションの最後の最後でMike Portnoyの提案で試す事になったそうです。6"Bridge Across Forever"は、「かもめのジョナサン」で有名なRichard Bachの本からタイトルを取ったんだろうなぁというのは想像がつきましたが、「マジソン郡の橋」も入っていたとは知りませんでした。"In distant sands and magenta winds"というラインは「マジソン郡」から取ったらしい。"Bridge Across Forever"自体もRichard Bach本人のラブストーリーですけどね。そうやって聴くと、凄い甘々なラブソングに聞こえちゃうので少し困るのだけど…(結構、この曲の詩世界は好きだったんだけどなぁ)。7は"All of the Above"のデモ。Neal Morseはジャムセクションを入れるのは曲が退屈になると思って、反対したそうですが…。結果的には入れて良かったと思っているみたいですね。TransAtlanticの中では一番好きな大作と言ってるぐらいですから。完全マニア向け。TransAtlanticの世界を隅々までしゃぶり尽くしたい人へ。




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