Pete Sandberg

Back in Business ('97) Pete Sandberg1stソロ。参加ミュージシャンはPontus Borg(g 現Simon DuPont)、Fredrik Bergengren(g 元Time Gallary)、Carl Colt(ds 元Time Gallary)、Patrik Alm(b)、Tommy Falk(key/org Bad Habit等セッション有り)、Johan "Millis" Stentorp(key 元The Trampolines)、Stanley Hawk(g 現Acoustic Rock)等。プロデュースはFredrik Bergengren。作曲は殆どPete Sandberg主導によるもので、音楽性も、この時点で既に始まっていたMidnight Sunとは画するハードポップを主体とした聴きやすいロックを聴かせる。また"Big Bad Rap"や"Unchain Your Heart"等のファンキーでソウルフルなロックナンバーも用意されているのも興味深い。このアルバムでは、Pete Sandbergの声は時折Eric Martinのそれを想起させる。そして、ハードポップファンにとって目玉となりそうなのが、FMの"Closer to Heaven"のカバーかもしれない。それにしても、このジャケット、何とかならなかったのか…?
Push ('99) Midnight Sunの初代シンガーPete Sandbergの2nd。Sven Cirnski(g Bad Habits)、Jaime Salazar(ds)、Jens Lundahl(b)というラインナップを形成している。因にこの3人はBlakk Totemというバンドでも一緒に活動していた経歴があり、それをそっくりそのまま持って来たのはPete Sandbergのバンド志向の強さの表れでもあり、バンドアンサンブルを重視しての事だろうと容易に想像が付く。またJonas Reingold(fretless b)、Tommy Falk(hammond)、Berit Hessing(cello セッション多数)がadd playerとして参加。時代を反映した結果か、とにかくPete Sandbergのアルバムにしては重く、グランジーな雰囲気まである(故にファンから不評を買った)。というのも、このアルバム、殆どの楽曲をSven Cirnskiが手掛けているので当然と言えば、当然。本来、この人のプレイ、曲はこっち寄り。Pete Sandbergの声も音楽性に合わせてか、は虫類系全開。カバーの定番曲Nazarethの"Love Hurts"を含む。
Reflections ('04) Midnight Sun脱退後、様々なプロジェクトを経て作られた3rdソロ。今回のアルバムでは、オリジナル曲に加え、Alienの牧歌的なバラードだった"Angel Eyes"のカバーやBad HabitやArena SwedenのメインソングライターHal Marabelの曲を3曲起用(内1曲はArena Swedenの"After the Hurt")している。ストリングスやホーンを取入れてはいるが、それでも装飾を極力ストリップダウンさせたバージョンで、アコースティック色の強いアルバムに仕上げており、その為、バラード系の占有率の高い企画物的なアルバムとなった。参加メンバーはJonas Reingold(b)、Jaime Salazar(ds)、Johan Glössner(g)、Rasmus Kilberg(ds)、Tomas Pettersson(key)といった馴染みのあるミュージシャンを起用。"Heaven Belongs to You"ではAgora、Sound Quality Quartet等で活躍しているジャズシンガーAlmaz Yebioとのデュエットが聴ける。

 

Jade

Pete Sandberg's Jade "Pete Sandberg's Jade" ('99) Pete Sandbergが元Bai Bangの(Jorgen)Birch(g)とJoachim Sandin(b)そして、Johan Helgesson(ds)が一緒に演っているグループを見た事から、Jade結成に到り、Pete Sandbergが書き溜めた楽曲を収録することとなった。Midnight Sunではもっとネオ・クラシカル路線やメタル路線がしっかりと敷かれていたので、バンドに合わないハードロック/ポップ路線の楽曲群をここで発散させた、という感じだろうか。Additional PerformanceにJaime Salazar(ds)、Jonas Reingold(b)、Anders Theander(perc.)、Tomas Pettersson(hammond)の名前がクレジットされている。日本盤にはPete SandbergとBirchの唯一の共作曲のインスト"Illusion"が収められている。
Pete Sandberg's Jade "Origin" ('01) 前作同様、ハードポップな作風で全編覆われていおり、Pete Sandbergの歌唱を楽しむには良いディスクとなっている。ライナーによると冒頭の"Nothern Light"はPete SandbergがAlien加入前にいたMadisonでシングルとして発表されていたナンバー。続く"Time"はMagnus Rosenと組んでいたVon Rosenのシングル"Someone like You"のB面曲らしい。Jonas Reingoldと書いた曲の"Love in Vain"と"Can't Stop Loving You"の内前者はSand & Goldから漏れた曲とのこと。前者のフレットレスのベース・サウンドも多分、Jonas Reingoldでしょうね。アディショナル・ミュージシャンとしてThe Flower Kings関連ではお馴染みのJonas Reingold、Jaime Salazar(ds)、Robert Engstrand(key)がクレジットされている。プロデュースにAnders "Theo" Theanderが担当。ミュージカル・アレンジメントにTheoと共にギタリストBirchがクレジットされており、今作での貢献度の高さを窺わせる。それは各曲に挿入されている短いながら曲にフィットしたソロや前作同様アルバム最後に収められたインスト曲"Moods"(今回はBirch単独クレジット)の完成度の高さからも判るだろう。

 

Other Selections

Silver Seraph "Silver Seraph" ('01) Pete SandbergがRichard Andersson(key Majestic)と組んだプロジェクト作。Richard Anderssonの推薦でPeter Wildoer(ds)が迎え入れられ、Pete Sandberg's JadeからBirch(g)とPete Sandbergのソロにも参加していたJens Lundahl(b)がメンバーとしてクレジットされている。アディショナル・ミュージシャンとして、The Flower Kingsも"Unfold the Future"で使ったPAMAスタジオのプロデューサーMagnus Sedenbergがリードギタリストとして、Anders Waldermarsson(b)、M.Sahlstrom(g)がクレジットされている。まずは冒頭のRichard Anderssonのハモンドの雄叫びは、正に深紫直系のサウンドで驚かされる。その後もRichard Anderssonの多彩かつ重厚なキーボードサウンドを軸にクラシカル風味を加えたハードロックが続く。日本盤にはボートラに"Constant Reminder"入り。個人的にはこの路線はアリだったんだけど、結局単発プロジェクトで終わってしまった。残念。
Opus Atlantica ('02) Pete Sandberg(vo)、Jonas Reingold(b、key)、Jaime Salazar(ds)にAndromedaのJohan Reinholdz(g)を迎えたネオ・クラシカル系ヘヴィ・メタル作品。StratovariusやSonata Articaを意識した上で、敢えて同系統の作風に仕上げたらしい。女性クワイヤーをフィーチャーしたファストな楽曲は少しPete Sandbergの声の印象を弱くしているかな?と思わなくもない。"Anthem Cello Suite in G Major"は「無伴奏チェロ組曲1番プレリュード」の名で親しまれるものを改作したもの。それ以外は全てPete Sandberg、Jonas Reingoldによる楽曲。日本盤にはボーナス・トラックに一聴してそれと判るJonas Reingoldのベースで始まるバラード曲"Upside Down"が入っている。アルバム・コンセプトに合わなかったために外したんだろうが、これが非常に出来の良いバラードとなっている。アディショナル・ミュージシャンにRobert Engstrand(key)、Johan Glössner(acoustic g)が参加。



 

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