J

Elton John
"Madman Across the Water" ('71)
このアルバムも子供の頃、家のレコードラックで目立ったアルバムだった。青色が好きだったし。よくプレイヤーに乗せて貰った記憶がある。それが身近な愛聴盤となったのは、Jon Bon Joviの"Levon"をElton JohnとBernie Taupinのトリビュート・アルバム"Two Rooms"で聴いてから、このアルバムにずっぽりとハマッた。Elton Johnの声とピアノ、Bernie Taupinのキャラクターが立った物語性の強い歌詞、そして、随所に楽曲を盛り立てるPaul Backmasterのオーケストレーション。冒頭の"Tiny Dancer"から表題曲までの所謂A面の楽曲の充実が素晴らしい。表題曲のストリングスは特に粘りつくようなChris Speddingのギターと相俟って独特な世界を持っている。後に相棒として活躍するDavey Johnstonがマンドリンとシタールを弾くロックン・ロール・ライフな"Holiday Inn"も印象的。因みにRick Wakemanもオルガンで3曲に参加。
John Paul Jones
"Zooma" ('99)
99年10月17日、NYCにあるIrving PlazaでJohn Paul Jonesのソロ・ライブを見た。トリオ編成でNick Beggsがチャップマン・スティックを持って同行していた。John Paul Jonesは馬鹿でかいラップ・スティール・ギターのようなものでスライドを爆裂させたりしていた。時にヘヴィーグルーヴィーなカントリーブルーズのようなインスト、といった感じだっただろうか。帰り際に会場で販売していたソロが本作。4弦のみならず、10弦、12弦にベース・ラップ・スティールとヘヴィーなサウンドを提供。ドラムに元Elvis Costello & the AtractionsのPete Thomasとセッション畑のDenny Fongheiserが2曲で参加。バラード調の"The Smile of Your Shadow"ではジャンべをプレイ。また当時King Crimsonに在籍していたTrey Gunnがソロで"Grind"と"B.Fingers"で参加。"Snake Eyes"はLondon Symphony Orchestraのメンバーを迎えた(アレンジは当然John Paul Jones)ナンバー。この曲ではストリングスの上に駆け回るオルガンソロも披露している。このアルバムがKing CrimsonのDGMから出たのは何もレーベルポリシーにJohn Paul Jonesが共感しただけでなく、サウンドも随所にレーベル色を感じさせる仕上がり。

 

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M.E.

 

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