Jack Bruce

Jack Bruce

Jack Bruce。Creamのベーシストという範疇で語られる事が多い人だが…当然、それだけじゃぁない人です。現役なんですね。プレイ、歌、ミュージシャンとしてのスタンス、全てが注目に値する現在では希少な存在だと思う。それでは「ソロ・アーティスト」Jack Bruceの軌跡を追ってみたいと思う。

"Song for a Tailor"('69)Creamのラストアルバムの"Badge"にも参加している故L'Angelo Misterioso(ミステリアスな天使)が冒頭の"Never Tell Your Mother She's Out of Tune"に参加。Chris Spedding(g)、Jon Hiseman(ds)、Graham Bond時代の旧友Dick Heckstall-Smith、Manfred Mannで一緒だったHenry Lowther等を従えての1stソロ。歌詞は全てお馴染みPete Brown。作曲はJack Bruce。プロデュースはFelix Pappalardi。タイトルはFairport Conventionのツアーに同行した際に事故で亡くなったデザイナーJeannie Franklynに捧げられた。"Rope Ladder to the Moon"はCreamの為に書かれたが、使われずにこちらに収録された。新作"Shadows in the Air"にも収録された"Boston Ball Game, 1967"等聴き所は多い。
"Things We Like"('71)録音されたのは68年で、発表されたのが71年。名義は兎も角としてCream後、まずはこれがやりたかったのだろうの、ジャズ作品。英国若手ジャズミュージシャンによって組閣されたNew Jazz Orchestraの盟友Jon HisemanとDick Heckstall-Smith、そしてJohn McLaughlinとのカルテット。Cream時でさえも「Jazzを演っていた」と言うくらいのJack Bruceの本領発揮だろうか。ここまでCreamという名で売って来たJack Bruceが直後に作った本作よりも、まず普通の歌物でどこまでJack Bruceブランドが生きているのか確認する必要もあったのだろう。まずは"Song for a Tailor"で様子を見てからJack Bruceブランドの強さをもって発表された、と考えても良いだろう。7曲中4曲と半分以上がJack Bruceのオリジナル。尚、'03にリマスターされ当時収録時間の関係で収められなかった"Ageing Jack Bruce, Three, from Scotland, England"が発掘されボートラとして収録された。
"Harmony Row"('71)Chris Spedding(g)、John Marshall(ds)を迎えて製作された2nd。全曲Jack Bruce/Pete Brownによる楽曲。タイトルはJack Bruceが生まれ育った街の通りの名前から取られたもの。タイトル通りJack Bruceの音楽的原点を伺い知れる作品となっている。冒頭の"Can You Follow?"、"There's a Forest"から"Morning Story"への流れ、そして続く"Folk Song"に代表されるようにChris Speddingの繊細さが発揮されたギター、手数が多いのに楽曲を邪魔しないJohn Marshallのドラムと絶妙なバランスを持つアルバムに仕上がっている。またドラマティックな展開を持つジャズ・ロック"Smiles and Grins"といった楽曲も併せ持つこの作品をベストに上げる人は少なくないらしい。
"Out of the Storm"('74)このアルバムの共同プロデューサーであるAndy Johnsの提言によりSteve Hunter(g)とJim Keltner(ds)を迎えてLAにて製作されたWest Bruce Laing後のソロ。収録自体は最悪だったらしく7ヶ月費やされた。結果Jim Keltnerの音は5曲のみに残され、他はJim Gordon(ds:Traffic、Derek and the Dominos等)を起用しなおした、という作品。アルバムの頭"Peaces of Mind"と最後を飾る"Timeslip"は秀逸の出来栄え。West Bruce Laingを通過したJack Bruceのハードな面と従来のジャズロック的アンサンブルが上手く結合された作品。楽曲はJack Bruce/Pete Brownの手による物が殆ど("Running through Our Hands"のみJack Bruce/Janet Godfrey/Pete Brown)。この後、Mick Taylor、Carla Bley、Bruce Gary、Ronny Leahyを従えてThe Jack Bruce Bandとしてツアーに出ることになる。
The Jack Bruce Band and His Musical Extravaganza
"How's Trick"('76)
マネージメントの要請でCreamのエンジニアだったBill Halversonをプロデューサーに据え、Hughie Burns(g.後にThe Lonely Bears等)、Tony Hymas(key:後にThe Lonely Bears等)、Simon Phillips(ds)というツアーも出来るメンバーを揃えて製作。今作ではメンバーからの楽曲面でのインプットがあるのも特徴と言えるだろう。Hugh Burns作の"Baby Jane"ではHugh Burnsがリードボーカルを取ってまでいる。Tony Hymasのスペーシーでジャジーなキーボードワーク、重量感のあるSimon Phillipsのドラム、多様性のあるHugh Burnsのギターと完成度の高い作品に仕上がっている。このメンツでのツアーを終えた後、同じメンバーで2作目を作りたいと思うのも不思議ではないだろう。しかし録音はされるが、その音源が日の目を見るのはベスト"Willpower"で一部発表されはするが、アルバム単位としては'03まで待たなくてはならなかった。
Jack Bruce and Friends
"I've Always Wanted to Do This"('80)
Jack BruceがBilly Cobham(ds:Miles Davies、Mahavishnu Orchestra等セッション多数)、Clem Clempson(g:Colosseum、Humble Pie等)、David Sancious(key,g:Bruce SpringsteenのE-Street Band他セッション多数)と組んだバンド形態のアルバム。3曲がJack BruceとPete Brownの曲、David Sancious、Clem Clempson、Graham Bellの曲が1曲、David SanciousとPete Brownの曲が1曲、Jack BruceとDavid Hartの"Mickey the Fiddler"(ソロ"Jet Set Jewel"<'78>から)、Billy Cobhamの"Wind and the Sea"とClem ClempsonとGraham Bellの曲が1つある。Jack Bruceの歌をあくまでも基調に大切にされたアルバムだが、所々メンバーの激しいプレイを聴く事が出来る。
"Automatic" ('84)既に多くのミュージシャンが使用していたFairlightに興味を持ったJack BruceはプロデューサーIke Nosselと共にPink Floyd所有するスタジオにて作業を開始する。Fairlightのサウンドを中心に置くため、本物のドラム、ベース、キーボード、チェロ、ハーモニカ、といったものはなるべく控えている。冒頭の後にKip Hanrahanの"Vertical's Currency"や自身のソロ"Question of Time"に再録される"Make Love (Part II)"や既にライブで演奏されていた"Uptown Breakdown"などはファンキーな曲調となっている。"Travelling Child"や"E.Boogie"などは流石に80年代前半特有の時代を感じさせるサウンド。"Encore"はお蔵入りになってしまった"Jet Set Jewell"の"The Best is Still to Come"でリ・ワーキングとあるが、ストリングスなどはそのまま流用されており、多分同じ音源ではなかろうか?最後の"Automatic Pilot"はJack Bruceのブルース・ハープと声のみの小曲。まるで鬱憤を晴らすかのようなナンバー。
"Willpower; A Twenty Year Retrospective"('89)ここまでのJack Bruceのソロ作を俯瞰するのに適した新録2曲(Eric Clapton参加)とCream2曲("As You Said"と"White Room")を含むベスト盤(後に新録は"SomethinEls"に収録される)。但しジャズ作の"Things We Like"は除かれている。歌物だけだが、その中にも参加ミュージシャンを見るとジャズ寄りのミュージシャンの起用が目に付く。'71年の"Harmony Row"ではChris Spedding(g)やJohn Marshall(ds)、"How's Tricks"('76)と"Jet Set Jewel"('78)ではNatoレーベルや後のJeff Beckの良き相棒達Tony Hymas(key)、Simon Phillips(ds)とHugh Burns(g)を迎える。唯一"Out of the Storm"('74)だけSteve Hunter(g)やJim Keltner(ds)といった比較的ロック寄りのミュージシャンを使っている。ソロ作が現在お店で見ないので、これは便利でしょう。'03にソロ作の再発化が進み、今は普通のベスト。
"A Question of Time"('89)13年振りに突如Epicから出たゲスト満載のソロ作。Jack Bruce流ハードロックを披露。その多くはギター陣によるものだろう。Vernon Reid(Living Colour)、Jimmy Ripp(元The Beat)、Paul Barrere(Little Feat)、Alan HoldsworthとVivian Campbell(!)の競演まで収められている。"B.L.T."で披露された"Life on Earth"から始まるのも、その表れだろう。旧友Ginger Bakerも2曲で参加。また"Kwela"というカリビアンな曲ではTony Williams(ds)、ShaktiのZakir Hussain(tabla)、そしてMark Nauseef(perc.他4曲に参加)という豪華な布陣。Nicky HopkinsとAlbert Collinsを伴ったWillie Dixonの"Blues You can't Lose"も◎。バラエティに富んだ作品になっている。
"SomethinEls"('93)CMPより86年から92年に録音された曲を集めた物。ベストに収録された曲以外にも冒頭の"Waiting on a Word"でEric Claptonが参加。一聴してそれと判るロングトーンを聴かせてくれる。全体的に落ち着いた雰囲気で歌をメインに据えて進む。中でもベストに収録されている"Ships in the Night"でのMaggie Reillyとのデュエットは素晴らしい出来である(この曲ではJack Bruceはチェロも弾いている)。エンディングのEric Claptonのソロも素晴らしいです。他にもJack Bruce流ラップの"Peaces of the East"、ダンサンブルな"Criminality"(Anton Fier:ds、Ray Gomez:g、David Liebman:soprano sax)、ピアノのみ歌なしの(サティちっくな)"FM"とこれも興味が尽きません。
"Monkjack"('95)CMPからのスタジオ・アルバム第2弾。ベースを持たないJack Bruce(!)です。この作品ではJack Bruceは歌とピアノ。相棒にはBernie Worrellのハモンドのみの異色作。全12曲、内Kip Hanrahanとの供作が2曲、David Hartとの供作2曲、Willie Dixonの"Third Degree"のカバーやEllen McIlwaine(15才まで日本にいたらしいですねぇ)の"Honky Tonk Angel"('72)に提供した(Creamでもデモはあるみたいです)"Weird of Hermiston"、"Harmony Row"に収められた"Folk Song"のセルフ・カバー等がむき出しのバージョンで聴く事が出来ます。
"The Jack Bruce Collector's Edition" ('96)CMPから出された未発表曲2曲を含むベスト盤。当然、ここに収められているのはCMPから出された音源に限られている。ソロ作の"Somethin Els"、"Monkjack"、"Cities of the Heart"(ライブ盤)にMark Nauseefの"Wun Wun"とMark NauseefとMiroslav Tadicによる"The Snake Music"からコンパイルされている。さて未発表曲だが、まず"Cities of the Heart"の収録に当てられた2日の内、"Cities fo the Heart"に収められなかった日の"Sitting on the Top of the World"が収録されている。このバージョンは4:22と"Cities of the Heart"に比べると短いバージョン。バックはClem Clempson(g)とGinger Baker(ds)。もう1曲は"The Snake Music"セッションから"Politician"。メンバーはMark Nauseef(ds)、Miroslav Tadic(g)、David Torn(g)。このメンツでの演奏である。こんなヘビーな"Politician"も聴いた事ない。ギター2人はバックでウニウニとノイズの壁を作り上げ、時折、Jack Bruceのベースが「俺にも割り込ませろ」とばかりにノイズを叩き出している。
"Original Soundtrack to the Slab Boys" ('97)Jack Bruceが音楽監督を務めたJohn Byrne監督映画"The Slab Boys"のサントラ。オープニングにLittle Richardsの"Lucille"から始まるように、基本的に50'sのグッドタイム・ロックンロールの楽曲が並ぶ。Edwyn Collins(元Orange Juice)、Eddie Reader(元Fairground Attraction)、Lulu、Pat Kane、The Proclaimersが参加。懐かしいナンバーが並ぶ。そんな中Jack Bruceは、賛美歌"I Rise from Dreams of Time"をEdwyn Collins、Lulu、Eddie Readerと共演。Buddy Holyのヒット曲(Wingsもカバーした)"Love is Strange"ではEdwyn Collins、Pat Kane、Eddie Readerと共演。非常に短いインスト(というかサックスが鳴っているだけって感じの)"New York Skyline"とThe Largie Boys Big Band(つまり、下の4名かな?)が演奏するジャズ・スタンダード・ナンバー風の"The Mooney"はJack Bruceの手による曲。前者の演奏はJack Bruce本人。その他、カバー曲等に関してはJack Bruce(b、p)、Clem Clempson(g)、Garry Husband(ds)、Dick Heckstall-Smith(sax)がバックを担当しているよう。"No Particular Place to Go"や"Ain't That Shame"、"I Thought of You Last Night"等を聴くとニタってしてしまう。誰しもどこかで耳にしたことがある楽曲で親しみやすいサントラ。好きなボーカリストがいたら、要チェック。
"Shadows in the Air" ('01)スタジオ作としては6年振りとなるKip HanrahanとJack Bruceとの共同プロデュースで作られたソロ。冒頭、West Bruce Laingの"Out into the Fields"から始まる。West Bruce Laingのバージョンではコーラスを入れているが、こちらはちょっと違うアレンジが施されている。ボーカルを聞き比べると流石に現在の方が円熟味が増していると言えるだろう。その他にも1stソロから"Boston Ball Game 1967"やEric Claptonを迎えたCreamの"Sunshine of Your Love"と"White Room"の再演も収められている。今作では日本公演でも連れて来たRobby Ameen(ds)、El Negro Horacio Hernandez(ds)、Richie Flores(congas)等ドラム、パーカッションの充実が図られており再演されている曲もこの辺りがチェックポイントだろう。ギター陣はEric Clapton以外にもGary Moore、Vernon Reid、Malcolm Bruceと名手揃いである。このアルバムでの最大の聴き所は再演曲だけでなく、Tony WilliamsとLarry Youngに捧げられた"Directions Home"だろう。Alfredo Triff(Kip Hanrahan等セッション多数)の美し過ぎるバイオリンで始まるこの曲は鳥肌が立つ程情感豊かな曲である。
"Jet Set Jewel"('03)25年間もの間お蔵入りとなっていた作品。本来ならば"How's Trick"('76)の後に出されるべきアルバム。当時在籍していたRSOレコードがPolyGramに売却され、PolyGramが発売を拒否したため発売が見送られた、曰く付きの作品。Dennis McKayをプロデューサーに迎え、"How's Trick"と同じメンバーで製作。旧友Dick Heckstall-Smithが2曲で客演(うち1曲はGrham Bond時代にも演奏されていた"Neighbour, Neighbour")。"How's Trick"同様、メンバーのインプットも豊富にあり、今作ではDavid Hartという作詞家も3曲で起用。前作よりも更に「バンドとして」成熟した作品に仕上がっていると言えるだろう。叙情的な"Childsong"、フュージョン/ジャズロックの"Please"といった佳曲やTony Hymasが指揮を取ったストリングセクションを配した"The Best is still to Come"等お金までかけているのに、何故当時お蔵入りになったのか理解に苦しむ作品。尚、冒頭の"The Boy"は"Monkjack"で、"Mickey the Fiddler"はand Friends名義のアルバムで再演される事となる。
"More Jack than God"('03)Sanctuary Records移籍第2弾。今回も"Shadows in the Air"同様Kip Hanrahanとの共同プロデュース。バンドメンバーもほぼ固定。当然ながら、よりバンド寄りの音に仕上がっている。パーカッション陣の多彩なリズムも楽しめるが、今作は更にJack Bruceの声に焦点を当てている感がある。今回のCream再演は"We're Going Wrong"、"I Feel Free"、"Politician"が選ばれた。こういった再演トラックを聴くと、本当に往年と変わらぬ声を出す人だなぁというのが実感(元々非常にナチュラルな声で歌う人だとは思いますが)。それでも成熟度はグンと上がっているのも事実。Cozy Powellに宛てた"Cold Island"は凄く深読みしたくなる歌詞でロック界が描かれているように感じられる。"Kelly's Blues"ではGodrey Townshend(acc.g:John Entwistle等との活動で有名)が参加。
Jack Bruce Robin Trower
"Seven Moons" ('07)
Jack Bruce(b、vo)とRobin Trower(g、vo)との共同名義。ドラムにGary Husband。これならトリオ名義にしてあげれば良いのに…と思ってしまう。Jack BruceとRobin Trowerの作品と来ると、81年に出された"B.L.T."や"Truce"を思い起こしてしまうのは致し方ない。仕方ないが、中身は全くの別物である。本作では全曲でJack BruceとRobin Trowerは共に作曲を行っている("Just Another Day"ではWattsという人物が関わっている)。Jack Bruceにとって、ここまで、スタジオ盤でプレイヤーに徹した作品は非常に稀有だろう。Robin TrowerもポストJimi Hendrixとして名高いプレイヤーではあったが、今作では、その印象が更に強烈。サウンドそのものにJimi Hendrix的なものを確かに感じる。そして、Jack BruceのサウンドもRobin Trowerと同じポジションを取っているのが印象的。相手あっての自分のサウンド。Gary Husbandのプレイは控えめではあるが、的確。実際はどうかは判らないが、集中的に同じスタジオで作業をしたような「やり取り」が全編に渡って聴ける。最後に収録された"I'm Home"のJack Bruceの心情に思いを馳せてみるのも良いだろう。
"Silver Rails" ('14)近年Jack Bruceと共に活動しているTony Remy(g)とFrank Tontoh(ds Dick Heckstall-Smith等と共演あり)を軸に多彩なゲストを迎えたアルバム。その為、本作に収められている音楽性も拡散しており、ある種、Jack Bruceの音楽的な経歴を俯瞰するような印象も受ける。冒頭の"Candlelight"はWinston Rollins(trombone)、Derek Nash(sax)、Russell Benett(trumpet)といった管を含めたカリプソやレゲエをベースにしたリラックスした曲。後半のPhil Manzanera(g)やJohn Medeski(org)のソロが刺激的。Kip Hanrahanとの共作"Hidden Cities"は自身のお嬢さん達Aruba Red、Kyla Bruce(ボーナスDVDの撮影監督も行う)にChantella Nandi、Julie Iwhetaがヴォーカルで参加。へヴィなCreamナンバーを思わせるがJack Bruceによるとメタルのエッセンスを持つという事でUli John Roth(g)を呼び寄せたらしい。ドラムはCindy Blackman Santana。Robin Trowerを迎えた"Rusty Lady"はサッチャーの死について書かれた"Politician"のアップデート版。タイトル通りへヴィな"Drone"は21才になる息子が聴かせてくれたOmとEarthにインスピレーションを得て書かれた曲でMilos Pál(ds)とJack Bruce(vo、b)で演奏されている。Bernie Marsden(g)はAbbey Roadスタジオにいたところを捕まえて参加してもらったとの事。"Keep It Down"はJack Bruceらしいブルージーなフィーリングを持った曲。John Medeskiのオルガンが冴える。アルバム最後を飾るハードロック佳曲"No Surrender"は"A Time of Question"からの再録。Bernie MarsdenとCindy Blackman Santanaが参加。再びこの曲に焦点を当てたのはJack Bruceの出自がやはりハードロックにある、という印象も受ける。Jack Bruce曰く「ソロを作る時、常に意識するのは1stの"Song for a Taylor"のようにバラエティに富んだ内容にすること」。まさにその通りのソロ・アルバムに仕上がった作品。



Next
Back to M.E.





inserted by FC2 system